少し前の話になりますが、9月19日に「ちゃんぷるやん」を開催しました。
いつもの大正のことをゆるく話し合うラウンドテーブルがちゃんぷるやんでしたが、今回は大正の町を歩いて回る企画をしたいとの声があり、防災・防犯の視点で町を歩く企画にしました。
題して「Walking ちゃんぷるやん ~ 大正の夜を歩こう ~」
今回は平成24年に区役所で発行されました「津波避難マップ」を参考にして、大正区の町を歩きました。
※翌月の10月に「大正区防災マップ」が発行されました。津波避難ビルなどが更新されていますので、今後は新しいものを確認してください。
詳細はこちら:
www.city.osaka.lg.jp
前置きが長くなってしまいましたね。本題に戻りましょう。
今回町歩きをする際に平成24年発行の「津波避難マップ」をもとに、三軒家西地域と三軒家東地域を回りました。
今となっては避難ビルなどの情報が古いものですが、私達がこちらのマップに注目した箇所は海抜が表記してあることでした。
数字では2メートル、マイナス1.1メートルとわかっていても、実際に現場に行かないとわからないことってございませんか?
マップでは気づかないことなども、見に行くことで見えてくることもあると思います。その視点は防災にとってはとても大事だと思います。また夜の道を歩きますので、防犯の視点で見ることも含めて今回は企画しました。
今回歩いたルートをGoogleマップに落とし込みました。下のマップを参照してください。各ポイントには写真とコメントも掲載しています。ぜひ読んでみてくださいね。
今回歩いた中で、気になった箇所をいくつか抜粋してご紹介します。
まずは、Walkingちゃんぷるやんルートマップに表記している「3 防犯カメラ」下の写真のように地域で管理している防犯カメラには、どこが管理しているかの表記がカメラの下あたりに表記されています。大阪市内には防犯カメラが思ってた以上に設置されています。お住まいの町にある防犯カメラを探すときに参考にしてみてください。
続いては、場所は「6 街灯」の写真に写っている赤字のパネル。これが何か皆さん知っていますか?これは設置された街灯を個別に認識するための関西電力の管理番号になります。逆に管理番号パネルがない街灯は各地域が管理している「7 防犯灯」の可能性がとても高くなります。皆さんのお住まいの地域にもありますので、ぜひチェックしてみてください。また夜になっても、赤字の管理番号パネルの街灯が点いてない場合は、関西電力にパネルの管理番号を伝えると、修理に来られるそうですよ。
こちらの「11 海抜2.8mポイント」は大正橋と岩松橋の交差点にある「ファミリーマート 地下鉄大正駅前店」前あたりが海抜2.8mと津波避難マップには書いてありました。ここからJR大正駅に向かって、下り坂になっています。(駅前近辺は、-0.4mでした)
次の場所は少し進みまして「19 18号尻無防潮鉄扉」になります。大正区は両サイドを川に挟まれた島になっていますが、西側の尻無川沿いの防潮堤にいくつかの防潮鉄扉が設置されています。下の写真は防潮堤の内側から川のほうを向いて撮影したものになります。防潮堤を境に海抜が大きく下がっているのが、わかります。
大正区にある 舞昆のこうはら 大正店の裏あたり交差点が「23 海抜-1.2m地点」になります。大正郵便局前の交差点より一筋内側に位置するこの場所は、この近辺では比較的低い場所でした。実際に立ってみても海抜が低い実感がわかない場所だったのが印象的です。大雨が降るとこの地点に雨水が集まりやすいのではないかと思うと、海抜の確認は大事だなと感じます。ましてや見た目で判断がしにくい場所であればなおさらかもしれませんね。
場所は三軒家東に移りまして、三軒家公園に来ました。下の写真は「25 海抜2.0m地点」になります。このまま先にある公園会館まで上り坂になっていています。
写真も場所は「28 海抜2.6m」の百済橋跡になります。海抜が高い場所になりますが、この辺りはすぐそばに木津川が流れる場所になりますので、災害時は水が押し寄せてくる可能性があるため、地域内では安全な場所としては認識されていないという話を聞きました。海抜が高いから必ずしも安全とはいえない場所もあるのですね。
最後の写真はWalkingマップ「35 海抜-1.1m地点」の、大正区公衆浴場「三光湯」になります。生活している中で、この場所の海抜がマイナスとはなかなか認識できないものです。
最後にWalkingちゃんぷるやんを終えて感じたこととして以下の意見がでてきました。
- 大正区の三軒家西、東共に川沿いを中心に海抜が高く、大正通りに向かって海抜が下がっていること見えてきました。
- 海抜を数字で見て改めてその場所周辺を見に行くことで、紙面ではわからないことが見えたのが印象的だった。
- 住んでいる家の海抜がマイナスだとは知らなかった。
- 隣の西区では見かけるのに、どこにも海抜の表記が見当たらなかったこと。
- 思いのほか暗くて夜歩くのが怖いと思う道があった。
- 防潮堤の内側がここまで低いと認識していなかった。
住んでいる地域の地形も知っておくと、有事の際にとっさの判断ができるようになります。皆さんもぜひお住まいの地域がどんな状況なのかを、実際に歩いて見ることをオススメいたします。紙面上では見えないことが歩くことで見えてきますよ。